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よくあるご質問QUESTIONS

1. 急に寒くなって、風邪をひいている人が増えています。今は風邪ひいていないが心配なので予防のために、以前病院からもらったPL顆粒や市販のかぜ薬が手元にあるので飲んでもいいでしょうか?

飲む必要はないと思われます。PL顆粒や市販のかぜ薬は良い薬ですが、風邪の原因そのものを治したり、一般的には予防する作用はなく、風邪の諸症状を改善させる薬です。風邪はウィルスが原因で発症しますが、風邪の諸症状の鼻水、くしゃみ、咳などは、体の各部位に入り込んだウィルスを体の外に排出させる、風邪に対する防衛反応なのです。風邪の諸症状がないのにかぜ薬を飲むことは、ウィルスに対して、体の中に留まる滞在許可を与えるようなものです。PL顆粒や市販のかぜ薬は、風邪の諸症状が出てから、体が楽になるために飲むべき薬です。

2. 微熱があり、きついです。解熱剤を飲んでもいいでしょうか?

Q1と同じ考え方ですが、熱は体の中に入ったウィルスと体が戦っている防衛反応の一つです。高熱は苦しいですが、ウィルスにとっても活動しにくい生活環境なのです。ですから無意味に解熱させてしまうと、ウィルスに活動しやすい環境を与えるようなものです。しかし、高熱が続くと体が疲れますし、特に高齢者や子どもの場合、臓器に悪い影響が出かねませんので、その人の平熱の要素も考えないといけませんが、一般的に大人の場合は38℃以上、子供の場合は38.5℃以上を目安に屯服として飲んでください。

3. 最近、どちらの調剤薬局でも、これまでと異なる書式の領収書をくれるようになりました。支払額の内訳まで分かってよいことですが、「調剤技術料」「薬学管理料」「薬剤料」とは何でしょうか?

平成18年3月6日付の厚生労働省の通達で、すべての医療機関は、平成18年10月1日から患者さまから支払いを受けた医療費の内訳が分かる領収書を交付することが義務付けられました。この通達により病院と同様に、調剤薬局も書式が変更になりました。「調剤技術料」とは、処方せんによる医師の指示に従って、薬を調剤して、患者さまに、お渡しするまでの業務、技術に対して厚生労働省が定めた報酬額です。具体的には、薬剤師が専門知識によって調剤する薬の品質などを確認して、錠剤をそろえたり、粉薬、水薬、点鼻薬、目薬、塗り薬などを作る調剤技術に対する報酬です。「薬学管理料」とは、患者さまが安心して、安全に、そして効果的に、お薬による治療を続けていただくために、処方されている薬について、薬の量は適量か?組合わせは大丈夫か?飲み合わせは大丈夫か?薬が重なっていないか?医師に問い合わせる必要はないか?などを、薬学的見地から検討させていただく薬剤師の専門業務に対する報酬です。「薬剤料」とは、厚生労働省が定めた薬価基準表収載の薬価です。

4. 最近「お薬手帳」を薬局で勧められることが多いですが、病院にかかることはめったにないし面倒です。必要でしょうか?

言われることはよく分ります。しかし、人間はいつ、どこで体調をこわしたり、怪我をして受診するようになるか、分からないのではないでしょうか?そのようなとき、診察する医師、調剤する薬剤師にとって、過去および今飲んでおられる薬の情報を知ることは、非常に大切なことです。薬と言うのは、どんなに良い薬でも、その組合わせ、飲み合わせによっては、とんでもない副作用が生じる可能性があることは、ご承知の事だ思います。それを防ぐのが、「お薬手帳」です。患者さまのためになるものです。ご面倒かも知れませんが、ぜひご利用ください。

5. 私は同じ医療機関で、同じ薬を長期間もらって飲んでいます。それでも、「お薬手帳」は必要でしょうか?

Q4と同じように、人間はいつ、どこで、他の医療機関を受診しなければならなくなるか分かりません。そのような時、医師、薬剤師にとって、その薬をどの期間、どのような飲み方をして、どのような効果が出て、副作用はどうだったのか?は貴重な情報です。それは、医師が治療方針を立てる上で役立ちます。例えば、糖尿病患者が路上で低血糖により倒れた場合、お薬手帳を持っていることで服用している薬から与えるべき糖質の種類がわかり延命につながったり、昨今の地震などの被災地ではお薬手帳を持っている患者はどの薬を服用しているのかをボランティアスタッフに伝えることで、スムーズにボランティア医師より処方を受けることができたりすることもあります。「お薬手帳」は必要だと思われますので、ぜひご活用ください。

6. 「処方せん」を持参して、薬局でお薬をもらうメリットは?

メリット1.患者さまが満足していただける十分な説明・服薬指導が受けられます。薬剤師は、お薬の専門家として「処方薬の名前、形や色、用法・用量、効能・効果、副作用のほか、食事、飲物を取る上での注意、保管やその他服用上特に留意すべきこと」などを丁寧に説明します。特に「かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師」をもつことで、その患者さまの生活スタイルを考慮したご相談に応じることが期待できます。

メリット2.お薬手帳やお薬のカルテ(薬歴)の活用によって、副作用の発生を未然に防ぎます。お薬に対するアレルギーや副作用歴などを記録しておくことで、服用するお薬の安全性を高めることができます。また、他の医療機関での処方されたお薬との重複や飲み合わせに問題があると考えられる場合は、医師に問い合わせを行い、処方内容の変更や処方中止などの処置がとられることもあります。副作用の起きる危険性や頻度、その兆候などを説明することによって、副作用の発現を早期に発見したり、発生頻度を下げられる可能性があります。

メリット3.医療機関以外の服用薬との重複や相互作用を防ぐことが期待できます。最近、健康志向が高まりセルフメディケーションが推進されており、市販薬(OTC)やサプリメント、健康食品を服用している方も多いと思います。そういった市販薬と医療機関からの処方されたお薬と一緒にのむと成分が重なったり、飲み合わせが良くないケースがありますが、お薬手帳や服薬指導インタビュー時にチェックすることで、副作用を未然に防ぐことができます。

メリット4.患者さま個々のご要望に応じて、一包化や散剤・液剤調剤など、きめ細かく調剤できます。
お年寄りなど:飲み忘れや飲み間違いを防ぐため、1回に飲むお薬を飲み方別(例:朝食後・昼食後・夕食後など)に一包にまとめることができます。(ご要望に応じて「日付」「患者さまの名前」「薬剤名」入りにもできます)
小児:散薬、液剤、塗り薬など分包紙に「名前」「薬剤名」「日付」などをプリントすることで、兄弟での飲み間違いや期限切れなど防ぐことができます。
写真付の薬情(薬の名前や飲み方・効能効果・副作用等の情報を書いたメモ)をお渡しして説明をしたり、お薬手帳や健康手帳にお薬の情報等の記録をします。
写真付の薬情(薬の名前や飲み方・効能効果・副作用等の情報を書いたメモ)をお渡しして説明をしたり、お薬手帳や健康手帳にお薬の情報等の記録をします。

メリット5.処方せんは全国どちらの薬局でも受け付けられます。処方せんは ご自宅近くや交通の便の良い所など全国どちらの薬局でも受け付けられます。また医療機関にて薬のできあがりを待つことなく、ご都合のよい時間に薬を受け取ることができます。

メリット6.処方内容のオープン化(情報公開)。処方せんに「薬剤名、単位、服用方法、ジェネリック変更可否など」が記載されており、患者さま自身で確認することができます。

メリット7.処方せんがあれば、ご本人でなく代理の方が持参しても 調剤することができます。体調の悪い患者さまは ご自宅でお休みになり、ご家族の方などが処方せんをお持ちになっても調剤できます。