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イベントレポートEVENT REPORT

東日本大震災・薬剤師ボランティア「衣食住」報告です

★ボランティア薬剤師の生活(衣食住)すべての生活の拠点は、職場である 「南三陸町ベイサイドアリーナ救護所薬局」でした

①食生活は?   すべて薬局内にて、仕事の合間に素早くいただいていました・・・

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現地のボランティアの方により、1日3食「炊き出し」を持ってきていただき、ありがたく美味しくいただきました(↑↑)

朝夕はおにぎり,昼はサンドイッチが多く、ふりかけやコーンビーフやお茶は持参したもので、下記に4日間全ての食事メニューを紹介します(↓↓)

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↑↑)1日目夕食 / 2日目朝食 / 昼食  / 夕食   3日目朝食 / 昼食  / 夕食   4日目朝食

②寝床は?   救護所薬局内で3日連続夜間当直(男性薬剤師5名にて)を行いました。 薬局内は一晩中消灯せずに寝袋にて仮眠状態のなか、1~2時間おきに急患患者が来られることもあり、慣れない夜勤に精を出していました・・・

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③トイレ,おフロは?    (↓↓)南三陸町では 上下水道が不通の状態で、トイレは簡易的なボットン式でした・・・ 自衛隊による給水はありましたが、ボランティアは使用しづらい状況で、ウエットティッシュやペットボトルの水で洗顔したり歯磨きをしていました・・・

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おフロは、ボランティア初日よりずっと入れませんでしたが、最終日夜に自衛隊が運営する臨時銭湯:「火の国の湯」にご厚意により入浴させていただいき、とてもサッパリしました! (↑↑)

★ボランティア活動全般通じての感想です・・・★

・被災地の現状はテレビなどで知り得る情報より実際目にする凄惨さは予想以上であったし、被災者や患者さん,被災地の医療スタッフ,各医療チームスタッ フ, 医療以外のボランティアの方々も皆さん自己犠牲,ボランティア精神に富んで前向きな姿勢だったので、私自身の生き様を見直すいい機会になりました! 非常 時の被災地という「災害医療」のなかで、薬剤師が本当にお役に立てるか不安もありましたが、実際現地では「薬剤師」という職能が、患者さんや他職種(医師 や看護師など)の方に、高く評価され求められていると肌で感じられたので、薬剤師冥利に尽きる思いでした!

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・南三陸町の保険調剤薬局や病院の多くが被災されて薬剤師の確保が難しいなかで、治療が必要な患者さんは非常に多く、今後も継続的にメンタル面や資金,資材面などのフォローが必要だと思われますが、「災害医療」より「保険医療」に切り替わっていく中で、我々ボランティア薬剤師による援助の判断・見極めが必要だと思われます。

・九州各地や近畿地方の薬剤師と特殊な状況下で密に衣食住24時間一緒に仕事するなかで、皆さんモチベーションが高く勉強になることも多く、日常の薬局業務にはない経験ができて視野が広がったと思います。

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非日常の緊張感,初めての環境下での調剤業務(慣れた頃にもう引継ぎ・・・),当直3日連続で睡眠が十分でないこと,上下水道不通で手洗い,トイレ,風呂が不十分で衛生面で問題あること,余震が続く被災地であるということ,日常薬局業務に穴を空けていることなど考えると長期滞在は難しいですが、終わってみればあっという間で「薬剤師として,人として」求められてやりがいを感じることが多かった数日間であり、現地でもっと活動できればと感じました・・・

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